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今後の調剤薬局とは…

処方箋の電子化を聞いて、皆さんはいかが思ったでしょうか?

私は医薬品OTCなどのネット販売やお薬手帳の電子化の解禁を思い出し、且つ厚生労働省は相変わらず現実を理解しないで理論だけ押し付けると思いました。

私的調査によると、電子処方箋はシステムの導入が数%での開始、いつ機材が入るのかわからない状態、且つコストばかり増えるが利益になりそうな点が見えない、という状況です。

医師、歯科医師、薬剤師のデータ対応に対して、それぞれが関係団体や医師会、薬剤師会への費用の支払いと5年での更新が必要であること。しかもそれぞれの登録についても全く進んでいなくて、完了はいつになるのか? 会に登録しているとディスカウントされることについても違和感が大きいです。

その他には、処方箋の発行者と授受者においてのきちんとしたやり取りが出来るのか?
特に電子化されていない医療機関のアナログお薬手帳と電子データとの確認がきちんと出来るのか?
オンライン診療、オンライン投薬とうまく連動するのか?

たくさんの疑問が湧いてきます。
みなさまの感想はいかがでしょうか?

コンビニ大手やネット企業各社、通販会社などが新規参入することも視野に入れて動いていますが、調剤薬局業界にドラッグストアさんが入ってきた時のように医療機関としてのレベルに不安が出ないのか?
など業界としての不安がものすごいのは私だけでしょうか!

最近やっとドラッグストアさんでも遜色ない調剤ノウハウになっているかとは思いますが、大手が増えて近年は在宅や門前ドクターとの関係においては、今のままで良いのかと
考えてしまいます。

大元のマイナンバーカードの普及が今の数字なのに、政府は何を焦っているのか?
これが進んでからでも良かったのではと思う今日この頃です。
コロナ禍で混乱の続く医療機関に、これ以上の負担をかけないで欲しいものです。

しかし、遅かれ早かれデジタル化はやって来ます。
コロナにより加速したと思っています。
上記を踏まえて、私たちは先にある答えを自ら思考して行動していきたいと思っています。

特にこの機会に以前からの変わらぬ重要な点として、処方箋発行元のドクターとの関係や選んでもらった薬局としての責任の再認識、やるべきことできることを自ら
考えていく意識が必要になると思っています。

今回は、急速に進むデジタルの波は自ら泳いで乗り越えようでした!!

(一社)日本医薬評価研究所